第10回「教会音楽と建築」


澤山乃莉子監修 インテリアコラム

第10回「教会音楽と建築」

皆さんこんにちは。【世界的インテリアデザイナーを日本でコミッション】インテリアプロデュース協会、BABIDです。
代表の澤山乃莉子が20年余りのロンドン生活で学び、構築してきたインテリアセオリー・ライフスタイルについてお話していこうと思います。

クリスマスを目前にした今回のテーマは「教会音楽と建築」。
政治も建築も音楽も、教会を中心に育まれたこの時代の建築様式を音楽と関連付けながら紐解いていきます。

時はローマ時代。(全ての歴史はギリシア・ローマから!→第3回「ギリシア・ローマを学ぶわけ」
繁栄を極めた西ローマ帝国が滅亡し、勢力を失った教会は「ローマ教皇に選ばれし国」として、フランク王国にお墨付きを与えます。
ロマネスクとよばれる様式はこのとき誕生しました。教会では笛や太鼓など、あくまで聖書を伝えるための「音」が鳴らされていました。

このころから教会建築は、宗教と政治の戦略を顕著に表しはじめます。
神の権威をさらに高めるため、教会はどんどん高く、尖っていきました。

パリ ノートルダム大聖堂

これがゴシック建築です。
教会は神に近づくために建てられ、パイプオルガンは神を敬うための音として奏でられました。

やがて宗教政治が行き詰ると、人間科学を追究していたギリシア・ローマ時代を再評価する機運が高まります。ルネッサンスです。この波は欧州全体に広がり、建築はギリシア時代の均衡のとれたものが主流になります。音楽は聖書を伝えるだけの「音」の機能から人が楽しむ為の「音楽」になり、華やかさを増していきます。

ルネッサンスで再び力が弱まったカトリック教会は、さらに教会の権威を高めようとします!
この時の建築様式がバロックです。「ゆがんだ真珠」と訳されるこの時代、おどろおどろしいほどの過剰な装飾で神の権威を示しました。

サン・ピエトロ大聖堂の装飾

しかし、このバロックのコンセプト。教会の思惑を超越し、王室や貴族階級の権威のシンボルになります。権力者は富を誇示するために宮廷で音楽を楽しみ、民衆は信仰のための教会音楽に密接に関わるようになりました。音楽の父バッハは宗教音楽家として、教会音楽を多く残しています。

政治・宗教・建築・音楽を含む芸術。これらは常に密接に関わりあい進化してきたのです。
そろそろロンドンの教会でも、バッハの「クリスマス・オラトリオ」の旋律が聞こえてくる頃でしょう・・・。

今回は1000年以上をぎゅっと凝縮してお話しました!澤山塾では、今回の4つの時代(ロマネスク・ゴシック・ルネサンス・バロック)を、どうコンテンポラリーに表現するかまでお教えしていますよ。

世界クラスのインテリアへ -澤山塾- モジュールラーニング

皆さんご存知J・POPのクリスマスソングも、元をたどればこの時代が起源です!
実はBABIDチーム大の音楽好き。またいつか音楽×インテリアのテーマを取り上げたいと思います。
ジャスバーやカラオケルームのデザイン依頼もお待ちしております!!

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